2025

波、歩道、巻積雲

さりげなく線をなぞる あっという間に絵が出来ました
ずっと眺めてたら夢中になって けどねそれは許されるかな

小さな夢を見たの 無くしたくない小さな石を
手のひらに握って 血まみれになって
少し落ち着いて 力を緩めて

暗い海にひとり泳いでる 渦巻く底流に流され ドタバタと彷徨う
頭の中で進めるだけ進め 傷を塞ぎ切れないその時まで

ひとつだけ秘密がある それを隠してこっそり生きてる
見つかれたくはないけれど もとより僕は透明の中

怖いものなどは何もないのに 時には怖くなってしまう
それを測るために費やした 言葉を交わす距離を知った 

大きな夢を見たの 世界を変えるような強さを
手に入れる時には 虚しくなった
少し落ち着いて 自分を見つけて

遥かな空をそっと羽ばたいて 揺さぶる突風に襲われ クルクルと舞い出す
温もりこめて自分に近づけ 心の鼓動に合わせてかき乱して

何もないのにひとり歩んでる うろつく雑踏に転がる 希望を拾って
千切れた思い出 弄り回したら ちょっとだけ戻せた

Previous
Previous

今日はまだ変わらずにいたい

Next
Next

遺書/再考