空
遠ざかっていく 雲をながめ
灯りに映り漂う 埃みたい
舞い散る落ち葉が 駐車場の地面に吹き溜まる
この場所で何かが 途切れてるように感じた
足元に散らばる葉っぱが 空の色に溶け込んで行く
残されたカケラを 搔き集めて歩く
声なき声を届ける 寄り添う風のよう
昨日を探し彷徨う 明日の僕のよう
閉ざされた扉の向こう 僕は君を待っている
振り返らずに進めば 虚しさも忘れられる
冬の寒さに 身を任せれば
プールの匂いを 思い出させる
揺れる木々のざわめきに 耳を澄まして
乾いた風が運ぶのはただ 散りゆく夢の名残
どぶ川の前で腰掛け 夜空を見上げてみたけど
雨雲に覆われた星たちは みんなゴミみたいだ
重なり合う幾千もの影を 追いかけて揺れ動く
明日を見失う僕は 昨日に手を伸ばして
澄み切った空も赤く染まる 重い足を引きずって
振り返らずに進んでいけたら その先で待ってくれるか
枯れた花が芽吹く頃に 大地が海に変わる
僕はそっと 昨日の空を抱きしめた
声なき声を届ける 寄り添う君のよう
昨日を探し彷徨う 今の僕のよう
閉ざされた扉の向こう 未来は待っていやしない
振り返らずに進もう 僕ひとり この瞬間に