2024
、、
夜風に溶ける星明り
泡沫のように 言葉にならぬ想いたち
胸の奥に木霊する響き
もう帰ろうか 誰にでもなく呟いて
まだらな雲の彼方には
そっと僕らの夜明けが 待ってくれるのかな
あの日の僕らが夜空を見上げた時
芝生に寝転んで数えたの 星屑の数を
ああ だから僕は まだ見ぬ明日が怖いから
そっと手を握りしめてってよ
探してたのは 照らしてくれた小さな光
教えてよ 醜いだねと
踏みつけられた花びら 滲み出る切なさ
奏でられるメロディー 軽やかに風に乗せ
数少ない思い出 紡いだ糸は
好きだと言えずとも 大切にするしかないんだね
ガラスのような透明な心
砕けそうな無色の噓で 武装する僕ら
ずっと描き続けた浮舟の色は
夜露で湿らせた翼の 血塗られた赤
ねぇ 聞こえるよ 瞼に染み付く
白日の下で語る 僕らの成れの果て
見守ってたのは 無垢に笑う君の面影
もう少しだけ 笑ってたいよ
点々と灯る 都市の喧騒を照らし出す
儚く永遠の果ての果てまで
ああ そして僕の 隠した噓が飛び散ったよ
集めては弾けてゆくような
ああ いつまでも 照らしてくれた小さな光
転々とて 綺麗だねと
転がる石にも宿る安堵の情念
忘れたかのように 続きへと続く