2025

昔話

虚ろな顔をして このまま見つめて
君の視線が冷たくて 凍えてしまいそうで

絡まった髪を上手く解けない 
「そんな日もあるよ」 自分に言い聞かせて

過ぎ去りし時に囚われて 鏡の向こうに潜む思い出話
重なりし影が一つになって 誰にも話せない昔話

星空を眺めて 風を断れず 
キラリ輝く星たちの 行く末を見守って

僕の知ってる君の声は どこまでも届く気がするよ
ずっとずっと 君は傍にいると思ってた
いつかいつか 忘れてしまうのかな

塞ぎ込んでた心で触れられない 
そんな僕らはどこへ向かえばいいの

面映ゆい思い出も憶えている 僕の成り立ちと僕の成れの果てを
書き換えられない鼓動を胸に刻んでよ 零れ落ちてゆく壁画の真ん中
灯りし街灯に照らされて 嘘つきの僕に下された判決書
積み立てた小さなゴミの城に 隠された本当の罪を抱えて

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